
「2027年問題でエアコンが高くなる」という話を、最近よく目にします。
2027年4月から省エネ基準が厳しくなり、安いモデルが買えなくなっていく。これは事実です。
ただ、毎日エアコンを取り付けている側からすると、値上がりは「2027年から」ではありません。すでに始まっています。本体はこの春に上がり、取り付けに使う配管などの部材も、6月から上がりました。
そもそも、エアコンの「2027年問題」とは?
2027年4月から、エアコンの省エネ基準が今よりかなり厳しくなります。
国が「これからのエアコンはこのくらい省エネに」という基準を引き上げ、それを下回るエアコンは製造も販売もできなくなる、という話です。
影響が大きいのは、いま数万円で買えるお手頃モデルです。基準を満たせない機種が多く、これから店頭から減っていきます。代わりに並ぶのは、省エネ性能は高いものの値段も上がった機種。これが「エアコンが高くなる」と言われる理由です。
エアコンの値上がりは、2027年を待たず始まっている

ニュースではあまり強調されませんが、値上げはすでに始まっています。
本体は2026年4月、パナソニックが住宅用エアコンを値上げしました。原油やプラスチックの原料が高くなっているのが理由です。エアコンは金属とプラスチックのかたまりなので、材料費がそのまま価格に響きます。
そして、上がっているのは本体だけではありません。取り付けに使う部材も値上がりしています。
エアコンは本体を置けば動くものではなく、室外機とつなぐ配管が必ず必要です。その配管などを手がける大手メーカー「因幡電工」が、2026年6月から銅管などを2割以上値上げしました。製造を終了した部材もあり、在庫が足りず納期が遅れる場合がある、とも告知されています。
最近「どこも高い」と感じている方が多いのは、気のせいではありません。本体も部材も両方上がっている時期だからです。
エアコンはどれくらい高くなる?
正直なところ、上げ幅はまだ読み切れません。メーカーの値づけ次第の面があるためです。
目安としては、6畳用で本体が4〜5万円ほど上がるという試算が出ています。これに部材の値上がりが加わるので、「本体+工事」の総額で見ると、待つほど高くつきやすい。この見通しは、ほぼ固いと考えています。
「待てば安くなる」は本当か

もっともな疑問です。
新しい基準のエアコンも、いずれ値段がこなれて安くなるのではないか、と。
長い目で見れば、その可能性はあります。ただ、それがいつになるかは誰にもわかりません。少なくともここ2〜3年は、安い機種が減って価格が上がりやすい時期です。「待つ」あいだは、電気代の高い古いエアコンを使い続けることにもなります。
もう一点。「省エネモデルに替えれば電気代でモトが取れる」という話をよく聞きますが、過度な期待は禁物です。6畳用で減らせる電気代は年に2〜3千円ほど。本体の差額をこれだけで取り戻すには十数年かかり、エアコンの寿命とほぼ同じです。
買い替える本当の理由は、電気代ではありません。今ならまだ、選べる機種も価格も自分に有利だという点にあります。
ケース別|後悔しないエアコンの買い替え時期
| こんな状況 | 買い替えの目安 |
| 使って10年以上たっている | 早めがおすすめ。電気代も故障リスクも上がってくる |
| 効きが悪い、異音・水漏れ・いやなニオイがある | 早めがおすすめ。寿命が近いサイン |
| なるべく費用を抑えたい | 2026年のうちに。安いモデルを選べる今が有利 |
| 暑くなる前に、落ち着いて選びたい | 春から初夏に。夏の繁忙期前が動きやすい |
| 買って数年で、特に不調もない | 急がなくて大丈夫 |
| 多少高くても、最新の高性能モデルを狙いたい | 急がず、じっくり比較を |
一都三県でエアコンを買い替えるなら、4つの注意点
見積もりは必ず「工事費込み」で
本体が安く見えても、値上がりした部材代が工事費にのっていることがあります。大切なのは「本体いくら」より「全部でいくら」です。古いエアコンの撤去代や、配管が長くなったときの追加費用も、先に確認しておけば、あとで困りません。
工事を頼むなら、夏より前
6月から8月は予約が集中します。真夏に故障して連絡をいただいても、お盆明けまで伺えない、ということが実際に起こります。涼しいうちに段取りしておくのが、結局いちばん快適です。
本体の安さだけで選ばない
どんなによいエアコンでも、取り付けが雑だと本来の性能は出ません。誰が取り付けるかは、思っている以上に大切です。
住んでる地域の特徴にあったエアコンを
例えば、海の近くにお住まいの方。湘南あたりは潮風で室外機がサビやすく、寿命が縮みがちです。場所によっては、塩害に強いタイプを選んだほうがよいこともあります。
替えどきが近いなら、2026年のうちに
あわてる必要はありません。ただ、のんびり構えていられる状況でもありません。本体も部材も、現実に少しずつ上がっています。
特に10年以上使っているエアコンなら、壊れてから慌てるより、動いているうちに替えてしまうほうが楽です。真夏に数日エアコンなしで過ごすのは、想像以上にこたえます。
「うちの場合はどうだろう」と思ったら、一度ご相談ください。それだけでも、判断がぐっとしやすくなります。
一都三県のエアコン買い替えは、エアコンげんきへ

私たちエアコンげんき(株式会社FINTZ)は、東京・神奈川・千葉・埼玉でエアコンの取り付け・販売をしている専門店です。
機種選びの段階から相談に乗ります。「2027年問題で結局どれがいいのか」も、まとめてお任せください。
取り付けは自社の職人が最後まで責任を持って施工しますので、付けて終わりにはしません。現地調査とお見積りは無料です。
本体と工事の総額を確認してから、ゆっくりお決めいただけます。他店で「うちでは取り付けできない」と断られた方も、一度ご相談ください。
コラムの掲載者の紹介

この記事は、『エアコンげんき』株式会社FINTZの代表、鬼木元希が執筆しています。
【経歴】
・2016年よりエアコン業界に参入
・2022年より独立しエアコン専門業者を立ち上げ
エアコン専門業者を始めたきっかけは…
そんなエアコン取付工事をしていて、時々あったのが、お客様がエアコンを買ったのに取付ができないこと。
電化製品を扱う量販店では、エアコン工事の知識がないため、工事範囲が厳格に決められているのです。
だから、住宅の形状によって、エアコンがつけられない場合があるのです。
『ちょっとココをこうすれば取付できるのに』という場面でも決まりなので、「取付できる」のに、お客様に「取付できない」と言う矛盾。
こんなお客様にご不便をおかけして良いものか?という疑問が徐々に膨らみ、法人化してエアコン販売して取付工事をする「エアコンげんき」を立ち上げたのです。
